ジョン・ノーマンという人が書いた反地球ゴル・シリーズという冒険小説がある。
太陽をはさんだ地球の反対側にゴルという惑星があり、地球人タール・キャボットがそこを訪れ大活躍するというお話。
SFの世界ではバローズ・タイプと呼ばれるジャンルで、E・R・バローズが火星や地底世界を舞台にしたヒーローの冒険とロマンスを描いた物語の後継にあたる。
しかし、ゴルの話は単なる冒険物ではない。
ゴルは奴隷制度を持つ社会であり、女性奴隷はカジュラ、男性奴隷はカジュラスと呼ばれる。
奴隷は主人の持ち物であり、快楽の道具である。
逆らうと容赦なく鞭打たれる。
沼正三さんも大喜びの世界である。
女性だけではなく、主人公キャボットも女王にくびきをかけられ鞭打たれる。
我々にとっては、まさにユートピアなのである。
ゴルの挿絵