SEXは動物本能で行うものである。
それに対し、SMは知的な行為だ。
SMプレイからSEXに移行する人というのは、例えば、高級レストランでいい音楽を聴きながら食事するとか、美しい自然の中でバーベキューするというのと同じで、本能をより快適に満たすためのバックグラウンドとしてSMプレイを利用していると言える。
一方、世の中には音楽や美しい景色が三度の飯より好きだという人もいる。
そんな人にとって、いい音楽や景色があれば、食事やバーベキューは必ずしも必要はない。
SEXしなくてもSMプレイだけで満足するマニアは、言わばこういうタイプなのだろう。
SMとSEXは似て非なるものであり、いずれを主とするかはその人の傾向が本能と知性のどちらに寄ったタイプであるかという問題にまで遡る。
生物学的にSEXが困難な年齢になっても、知的作業であるSMプレイは可能なのだ。